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「後日の菊(ごにちのきく)」とは、陰暦九月九日の「重陽の節句(菊の節句)」の翌日である、九月十日に咲いている菊、あるいは節句を過ぎてなお残る菊のことを指します。「十日の菊(とおかのきく)」とも呼ばれます。ことわざの「十日の菊、六日の菖蒲」にあるように、好機を逃して役に立たないものの例えとされることもありますが、俳句においては、華やかな盛りが過ぎ去った後の寂しげで、それでいて落ち着いた深い情趣(わび・さび)を味わうための美学的な季語として愛されてきました。
単に「時期外れの菊」を描写するのではなく、ピークが過ぎたことによる「静けさ」「寂しさ」、あるいは「取り残されたものの愛おしさ」に焦点を当てるのがコツです。きらびやかなお祭りの翌日の虚脱感や、時の経過のはかなさ、自身の老境などを菊の姿に重ね合わせることで、鑑賞者の心に深く染みる句になります。
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