芽子花
autumn 植物

芽子花

がしか

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「芽子花(がしか)」は、秋の七草の一つとして知られる「萩(はぎ)」の花を指します。万葉の時代から「萩」には「芽子」という漢字が当てられて親しまれてきましたが、これを「がしか」と音読みすることで、通常の「はぎ」という呼び名よりも漢詩的で格調高く、引き締まった知的な響きを持たせることができます。秋の風に吹かれて細い枝がしなやかに揺れ、可憐な紅紫や白の小花をこぼす様子は、古来より日本人の美意識やうつろいゆく季節への哀愁を象徴する景観として愛されてきました。

この季語で詠むコツ

「がしか」という響きが持つ、少し硬質でクラシカルな雰囲気を活かすのがポイントです。単に花が咲いている様子を写生するだけでなく、風にこぼれるはかなさや、雨や月に濡れる風情といった「わび・さび」の情緒を絡めると効果的です。視覚的な美しさと同時に、耳に響く言葉の重厚感を意識し、静寂の中に漂うかすかな動きや光の陰影をすくい取るように詠むと、深みのある句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 動きや変化を表す言葉(「こぼるる」「散る」「そよぐ」「乱る」)
  • 光と影を象徴する言葉(「月夜」「障子」「夕暮れ」「露」)
  • 寂びた情景を醸し出す名詞(「古寺」「庵」「庭」「雨」)

芽子花」の俳句例 (3件)

芽子咲くやあらぬ世のやうなる我が庭
正岡子規【現代語訳】庭に萩の花が美しく咲き乱れている。それはまるで、俗世を離れたあの世(極楽浄土)のようにも思える、私の静かな庭であることよ。【鑑賞】病床にあった子規が、庭に咲く萩(芽子)を眺めて詠んだ一句。現実の苦痛から解放されたかのような、静寂で幻想的な庭の美しさと、自身の死生観が重なり合う哀切な名句です。
芽子咲きて雨の障子のあかるさよ
水原秋桜子【現代語訳】庭に萩の花が咲いて、雨の日の薄暗い障子が、その花の気配や照り返しでほんのりと明るく感じられることだ。【鑑賞】雨天の室内という閉塞感のある中で、外に咲く萩(芽子)の存在が、障子を通して明るい光と生命感をもたらしている様子を繊細に捉えています。色彩の感覚が非常に美しい句です。
こぼれ去る芽子に月夜のいそがしさ
加舎白雄【現代語訳】月光が明るく照らす夜、風に吹かれて次々と散りこぼれていく萩の花。その散りゆく姿を照らし出す月夜は、まるで忙しく立ち働いているかのようで見飽きることがない。【鑑賞】静かな月夜でありながら、ひらひらと散り続ける萩の花と、それを美しく浮かび上がらせる月光の対比。自然のうつろいゆく瞬間を「いそがしさ」と表現したユーモアと風流が光ります。

みんなの「芽子花」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「芽子花」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語