文月

文月

ふみづき・ふづき

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意味・由来

「文月(ふみづき・ふづき)」は、陰暦(旧暦)七月の異称で、秋の訪れを告げる初秋の季語です。現在の太陽暦ではおおむね八月上旬から九月上旬頃にあたります。語源には諸説あり、七夕の夜に詩歌を短冊に書いたり文を披(ひら)いて手向けたりする「文披月(ふみひらきづき)」が転じたという説や、稲の穂が実を含み始める「穂含月(ほふみづき・ほふづき)」に由来するという説が有力です。暦の上では秋に入り、真夏の猛暑の中にふと立ち始める涼風や、初秋の夜空の透明感、七夕への風情を豊かに感じさせる言葉です。

この季語で詠むコツ

単に「カレンダーの七月」としてではなく、初秋の気配や旧暦七月ならではの「風の清々しさ」「星のきらめき」「かすかな寂寥感」を捉えることが大切です。現代の猛暑の八月であっても、夕暮れの風や夜空の深さにふと忍び寄る秋の気配に目を向けると、「文月」という季語が持つ幽玄な美しさが生きてきます。また、七月七日の七夕と密接に結びついた季語であるため、星合(天の川の逢瀬)を意識した天上の叙情を取り合わせるのも効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

・天体・自然現象:星、天の川、涼風、初潮、宵闇、夕月 ・情景・生活:文机、短冊、旅、灯火、風の音、露 ・感情・感覚:幽か(かすか)、清ら、静けさ、心待ち、更くる

「文月」の俳句例 (1件)

文月や六日も常の夜には似ず
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

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