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「犬子草(えのこぐさ)」は、道端や空き地、あぜ道などに群生するイネ科の一年草です。初秋から秋にかけて、ふさふさとした緑色や紫がかった円柱状の花穂をつけます。その穂の形が子犬の尻尾に似ていることから「狗(犬)の子草」と名づけられました。現代では親しみを込めて「猫じゃらし」と呼ばれることの多い身近な野草で、秋風に揺れる姿はどこか懐かしく素朴な風情を漂わせます。
犬子草はどこにでもある雑草ですが、それゆえに日常のささやかな情景や心情を託しやすい季語です。毛並みのような穂が秋の日差しを受けて銀色や黄金色にきらめく光の美しさ、風に一斉になびく繊細な動き、あるいは子どもの遊びや散歩の風景などを捉えると生き生きとした句になります。身近な草だからこそ、大げさに詠むのではなく、生活感やちょっとした哀愁、温もりを素直に写し取るのがコツです。
・視覚や光:「夕日」「日差し」「逆光」「銀色」「傾く」 ・動きや風:「そよぐ」「揺れる」「風」「撫でる」「なびく」 ・場所や生活情景:「空き地」「道端」「あぜ道」「路地」「散歩」「子供」「影」
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