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「紅天狗茸(べにてんぐたけ)」は、秋の高原や針葉樹林・白樺林などの林床に発生する毒キノコの一種で、秋の季語(植物)です。 鮮やかな深紅の傘に散らばる白いイボが特徴で、童話や絵本に出てくるキノコの代表的なモデルとして知られています。その愛らしく美しい外見とは裏腹に、幻覚作用や中毒症状を引き起こす強い毒(イボテン酸やムシモールなど)を含んでいます。名前に「天狗」と付くのは、天狗が住むような深山に生えることや、食べると天狗のように飛び跳ねる幻覚を見ることに由来するとも言われます。美しさと危険という二面性が際立つ季語です。
絵本のような鮮烈な美しさと、背後に潜む「毒」や「死」という影の対比を意識することが最大のポイントです。単に「可愛い」「赤い」と詠むだけでは通俗的になりやすいため、湿り気を帯びた秋の森の静けさ、苔や落ち葉の暗さとの色彩対比、あるいは魔性や妖気といった心理的陰影を重ねると深みが生まれます。「べにてんぐたけ(7音)」と音数が多いため、上五に字余りで置くか、中七に据えてリズムを整える工夫も効果的です。
・色彩・光:白樺、落葉松(からまつ)、青苔、木漏れ日、濃紫、薄暮 ・質感・気配:滴(しずく)、湿り、妖気、毒、微熱、幻、ひそやか ・童話的・幻想的語彙:魔女、小人、深い森、森番、神隠し
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