1901年 - 1983年

中村草田男

なかむらくさたお

作風・特徴

人間や生活に根ざした思想性の強い句風。「人間探求派」の代表的存在。

生涯・略歴

明治・昭和期の俳人、国文学者。清国福建省厦門(アモイ)に領事の長男として生まれる。本名・清一郎。幼少期に帰国し松山で育つ。東京帝国大学国文科卒。高浜虚子に師事し「ホトトギス」で客観写生を学びつつ、ニーチェなど西洋思想の影響を受け、生活や人間性に根ざした句を追求。石田波郷・加藤楸邨らとともに「人間探求派」と呼ばれた。戦後は俳誌「萬緑」を創刊・主宰。代表句に「降る雪や明治は遠くなりにけり」「万緑の中や吾子の歯生え初むる」など。成蹊大学名誉教授。1983年(昭和58年)没。

代表句 (2件)

杉菜の 雨民の竈の 一つを焚く
万緑の中や 吾子の歯 生えそむる
季語: 万緑 (summer)
1939句集『火の島』(1939年・昭和14年刊)