秋の遊び

秋の遊び

あきのあそび

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意味・由来

「秋の遊び(あきのあそび)」は、涼しく爽やかな気候となった秋の日に行うさまざまな遊興や、子どもたちの外遊び全般を指す季語です。春の「長閑(のどか)」な空気感で行われる春の遊びに比べ、秋の遊びは澄み渡る秋晴れ(秋麗)の心地よさとともに、どこか日の短さや夕暮れの寂しさを帯びる点が特徴です。野遊びや紅葉狩り、秋の草花や木の実を使った遊びなど、季節の自然に親しむ行楽や日常の戯れが広く含まれます。

この季語で詠むコツ

秋の澄んだ空気感や、急速に暮れてゆく夕暮れの情景を対比させると、詩情が一層深まります。子どもたちが無心に遊ぶ姿のなかにふと立ち現れる秋の哀愁や、大人たちが季節の風物を愛でてくつろぐ様子を具体的に描写するのがコツです。視覚的な風景だけでなく、乾いた風の感触や虫の声といった聴覚・触覚の要素を重ねることで、豊かな秋の実感を表現できます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 時間の推移を表す言葉: 「夕暮れ」「暮早し(くれはやし)」「斜陽」「宵」など
  • 自然・情景の描写: 「澄む空」「乾く風」「木の実」「落ち葉」「川原」など
  • 感情・状態を表す言葉: 「疲れ」「名残」「無心」「笑い声」など

秋の遊び」の俳句例 (3件)

手児奈が名思ふも秋のあそび哉
小林一茶【現代語訳】伝説の美女・手児奈(てこな)の名をあれこれと思い偲ぶことも、風流な秋の遊びのひとつなのだなあ。 【鑑賞】下総国真間の手児奈伝説に思いを馳せる句です。歴史や伝説のロマンに浸る心の旅を「秋の遊び」と捉えた、一茶らしい知的で風雅な味わいがあります。
鞠蹴るや秋の遊びの日も暮れて
正岡子規【現代語訳】鞠を蹴って楽しく遊んでいるうちに、秋の日はあっという間に暮れてしまったことだ。 【鑑賞】ボール遊びに夢中になる子どもたち(あるいは若者たち)の躍動感と、秋の日の暮れやすさ(秋の日の短さ)が鮮やかに対比された、写生味あふれる爽やかな名句です。
舞ひつるる秋の遊びの疲れ哉
正岡子規【現代語訳】舞を舞い続けて興じた秋の遊びの、心地よい疲れが身にしみることだなあ。 【鑑賞】舞や踊りに興じたあとに訪れる独特の心地よい疲労感を詠んでいます。秋風の涼しさと相まって、遊びの余韻がしっとりと胸に迫る一句です。

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