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「秋湿(あきじめり)」とは、秋の長雨(秋霖)の時期や晩秋の冷え込みに伴って、家の中や調度品、空気全体がしっとりと湿り気を帯びる現象を指す季語です。夏の蒸し暑い湿気とは異なり、肌寒さや冷気とともに感じられるのが大きな特徴です。ひんやりとした湿気が本や畳、衣類にしみわたり、秋特有の静けさや侘しさを深めます。
「肌寒さ」と「湿感」の触覚的な二面性を捉えることがポイントです。単に湿っている様子を描くのではなく、湿気によって物の重み、匂い、手触りがどう変化したかに着目しましょう。障子や畳の冷たさ、紙や衣類の重み、古い家屋の木の匂いなど、五感(特に触覚・嗅覚)を研ぎ澄ませた具体的なモノを取り合わせると情景が鮮やかに立ち上がります。
・物:本、和紙、畳、蔵、引き出し、足袋、木具 ・場所:古寺、書斎、厨(台所)、板の間、納戸 ・感覚・状態:重し、冷たし、やはらか、匂ひ、しづけし
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