秋遊

秋遊

あきあそび

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意味・由来 「秋遊(あきあそび)」とは、秋の澄み渡った好天に誘われて山野や海浜、寺社、名所旧跡などへ遊びに出かけることを指す季語です。春の「春遊(しゅんゆう)」や「野遊び」が草木の芽吹きや花咲く陽気に浮き立つ華やかな行楽であるのに対し、「秋遊」は澄んだ空気、色づき始めた木々、どこか物静かな秋晴れの心地よさを楽しむという、落ち着きと風情を伴うのが特徴です。 ### この季語で詠むコツ 単に「出かけて楽しかった」という出来事にとどまらず、秋ならではの季節の気配を描き出すことが大切です。例えば、澄み切った空の高さや心地よい秋風、あるいは秋の日の暮れやすさ(秋の日は釣瓶落とし)や行楽の後にふと訪れる寂寥感など、秋特有の陰影を取り入れると句に深みが生まれます。また、壮大な観光地だけでなく、身近な古寺の石段や散歩道でのふとした発見を素直に詠むのもおすすめです。 ### 相性のいい言葉・取り合わせ ・場所や情景を表す言葉:古寺、大仏、石段、湖、峠道、渓谷、日暮れ、夕影 ・感覚や動作を表す言葉:憩う、拾う、語らう、風澄む、足音、木の実

秋遊」の俳句例 (3件)

秋遊や大仏殿の裏の坂
高浜虚子【現代語訳】秋の行楽で訪れた奈良の大仏殿、その裏手へと続く坂道を歩いていることだ。【鑑賞】賑わう大仏殿の正面から少し外れた「裏の坂」に視点を向けた句です。秋の澄んだ空気と、奈良の古寺の裏手に漂う静寂や落ち着いた雰囲気が、「秋遊」という季語によって鮮やかに引き立てられています。
秋遊のわれに日暮の早きこと
阿部みどり女【現代語訳】秋の行楽に夢中になっていた私にとって、日の暮れるのがあまりにも早いことよ。【鑑賞】秋の楽しい一日はあっという間に過ぎ去り、気がつけば夕闇が迫っています。秋特有の「釣瓶落とし」とも言われる日暮れの早さと、遊び足りないような名残惜しさや一抹の寂しさが巧みに表現されています。
秋遊や草鞋をつくる古藁屋
正岡子規【現代語訳】秋の行楽の道すがら、古い藁葺きの家で草鞋を編んでいる光景に出会った。【鑑賞】旅や行楽の途中でふと目にした長閑な農村風景を写生した一句です。爽やかな秋晴れの中、街道沿いの古藁屋で黙々と作業をする人々の暮らしと旅情が、素朴な味わいとともに描かれています。

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