瑞饋祭

瑞饋祭

ずいきまつり

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意味・由来

「瑞饋祭(ずいきまつり)」は、京都の北野天満宮で毎年十月一日から五日にかけて行われる秋の例祭です。その最大の特徴は、サトイモの茎である「瑞饋(ずいき)」で屋根を葺き、赤茄子、唐辛子、栗、乾物などの様々な秋の収穫物で極彩色に装飾された「瑞饋神輿(ずいきみこし)」が巡行することにあります。平安時代、菅原道真公が大宰府で彫った自作の木像を祀り、秋の初穂や野菜を供えたことが始まりとされ、秋の実りへの感謝を神に捧げる素朴かつ華やかな祭りとして親しまれています。

この季語で詠むコツ

瑞饋祭を詠む際は、野菜や乾物で飾られた神輿のユニークで温かみのある造形美や、素材特有の色彩・質感・匂いに着目するのがポイントです。また、京都・西陣の町衆の活気や、しっとりとした秋晴れの古都の風情と取り合わせることで、実りの秋の豊かさと伝統行事の厳かさを同時に表現することができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 神輿の素材・色彩(赤ずいき、唐辛子、乾物、千木、極彩色)
  • 土地・風情(西陣、古都、御旅所、石段、辻)
  • 季節感・情景(秋晴、秋麗、実り、太鼓、威勢、賑わい)

瑞饋祭」の俳句例 (3件)

瑞饋祭芋の匂ひの神輿かな
吉岡禅寺洞【現代語訳】瑞饋祭の神輿がやってきたが、青々とした芋の茎の匂いが立ちのぼる神輿であることよ。 【鑑賞】瑞饋(里芋の茎)で屋根を葺いた神輿の独特な存在感を、「芋の匂ひ」という嗅覚を通して鮮やかに捉えた一句です。秋の収穫の生々しい息吹と、素朴な信仰心が直感的に伝わってきます。
瑞饋祭京の奥処の晴つづき
森田峠【現代語訳】瑞饋祭が執り行われる中、京都の奥まった町並みには穏やかな秋晴れが続いている。 【鑑賞】北野天満宮のある京都の北野・西陣界隈を「京の奥処」と表現し、清々しい秋晴れのもとで練り歩く祭りの情景を落ち着いた筆致で描いています。古都の秋の澄んだ空気感が美しく漂います。
瑞饋祭母ゐる辻へ曲りけり
能村登四郎【現代語訳】瑞饋祭の神輿が、私の母が待っているあの辻へと曲がっていった。 【鑑賞】祭りの巡行ルートの角(辻)で見物している母の姿と、そこへ向かう華やかな神輿の動線を描いた心温まる一句です。秋の華やぎの中に、家族への親愛の情が自然に重なり合っています。

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