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「弓弦葉(ゆづるは)」とは、ユズリハ科の常緑高木であるユズリハの古名・別名です。春に若葉が伸び出ると、まるで新しい世代に席を譲るかのように古い葉が一斉に落ちる特徴があります。この「親が子を育てて代を譲る」姿が親から子への命の継承や家系が絶えない象徴とされ、古くから縁起の良いめでたい木として尊ばれてきました。漢字の「弓弦葉」は、葉の柄が赤く弓の弦のようにも見えることや、弓を射る際の姿に見立てられたことに由来します。新年の季語として、鏡餅の敷き葉や注連飾りの飾り葉として用いられます。
お正月の床の間や玄関を飾る、みずみずしく濃い緑と赤い葉柄の色彩の鮮やかさを捉えると生き生きとした句になります。また、単なる植物の描写にとどまらず、家族の歴史、親子の情愛、世代交代への感慨といった「命のバトンタッチ」の情感を重ねて詠むのも大きな魅力です。おめでたい晴れやかさの中に、凛とした静けさや改まった気持ちを込めると深い余韻が生まれます。
・鏡餅、三方、注連飾、床の間、神棚(正月の室礼を表す言葉) ・緑、紅、葉柄(色彩の対比を際立たせる言葉) ・代々、継ぐ、譲る、祝ふ、新し(世代の継承や新年の寿ぎを連想させる言葉)
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面会も無き
秋の雲
斜陽射す
棚田の稲穂
黄金波
秋雨の
蕭蕭として
地を慕ふ
秋の雲
眺めゆらゆら
花芒
手に和菓子
口ほどけゆく
秋を編み
園児描く
紙いっぱいの
秋の雲