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「角大師の像を貼る(つのだいしのぞうをはる)」は、新年の季語です。「角大師」とは、平安時代の高僧で比叡山延暦寺の中興の祖である元三大師(良源)のことです。元三大師が疫病神を退散させるため、鏡の前で自ら二本の角を持つ痩せ細った鬼の姿となり、その姿を弟子に写し取らせて護符にしたという伝説に由来します。この恐ろしい鬼の姿が描かれたお札を、魔除けや無病息災を願って正月に家の玄関や門口に新しく貼り替える風習を詠んだ季語です。
新年の清浄で改まった空気感と、お札に描かれた異様で迫力ある鬼の姿とのコントラストを意識すると印象深い句になります。また、「貼る」という手の動きや、お札を新調するときの紙の感触、糊の冷たさなど、具体的な所作や触覚を盛り込むと実感がこもります。家族を災厄から守りたいという素朴で切実な祈りの心情を描くのも良いアプローチです。
・場所を表す言葉:玄関、門口、格子戸、土間、軒先 ・感覚を呼び起こす言葉:糊の香、寒風、指の冷え、新しき紙、白さ ・新年の風情を添える言葉:初日、松の内、注連飾、新春の風