兎鼓

兎鼓

うさぎつづみ

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「兎鼓(うさぎつづみ)」とは、秋の山野や林床などに生えるキノコの一種「ホコリタケ(埃茸)」の風流な別称です。「狐の茶袋」とも呼ばれ、熟すと頭部の穴から煙のような胞子を吹き出します。その丸く愛らしい姿や、指で軽く突くとポンと煙(胞子)を放つ様子を、月に棲む兎が打つ小さな鼓に見立てて名付けられました。素朴な菌類に詩情豊かな物語性を宿らせた、俳味あふれる季語です。

この季語で詠むコツ

「ホコリタケ」と呼ぶとやや無骨な印象になりますが、「兎鼓」という雅名を使うことで、童話的で幻想的な世界観を表現できます。秋の澄んだ月光や林の静寂を背景に置いたり、指先でつついた時の微かな手応えや煙の立ち上るさまを捉えたりするのが効果的です。月や兎の伝承と響き合わせることで、愛らしさと秋の深まりを同時に描くことができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 情景・光景:月夜、名月、木漏れ日、落葉、夕影
  • 動作・触感:叩く、打つ、触る、指先、弾く、煙る
  • 場所:山道、林、芝生、古寺の庭

兎鼓」の俳句例 (3件)

兎鼓たたく手もなき月夜かな
成田蒼虬【現代語訳】兎鼓が生えているが、それを叩く兎の手もない、静かで美しい月夜であることよ。 【鑑賞】地面に丸く生え出た兎鼓を見つけ、澄み渡る月光の下、これほど見事な鼓があるのに叩く兎がいない静けさを詠んでいます。月の兎の伝説と地上の兎鼓を結びつけた、情緒豊かで幻想的な名句です。
兎鼓打つ手見せけり月の前
加舎白雄【現代語訳】兎鼓を打つかのように、月に向かって手をかざす仕草を見せてくれたことだ。 【鑑賞】秋の明るい月の光のもと、兎鼓をポンと叩いてみせる人の仕草や、まるで月の兎が鼓を打っているかのような情景を描いています。軽妙な洒脱味と月夜の風情が見事に調和しています。
兎鼓月夜に打たんとするに似て
高浜虚子【現代語訳】この兎鼓は、静かな月夜に誰かが打ち鳴らそうとして構えているかのようである。 【鑑賞】地面にぽつんと佇むホコリタケの姿をじっと見つめ、月光の中で今にも打ち鳴らされそうな気配を感じ取っています。「〜に似て」という見立てによって、静寂の中に潜む愛らしい命の気配を巧みに表現しています。

みんなの「兎鼓」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「兎鼓」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語