田螺

田螺

たにし

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「田螺(たにし)」は、水田や小川、池などの泥底に生息する淡水性の巻貝です。冬の間は泥の深くに潜ってじっとしていますが、春の訪れとともに水が温んでくると、泥から這い出して活発に動き始めます。その動き出しに春の息吹を感じられることから、古くから春の季語として親しまれてきました。かつては農村などで貴重な蛋白源として食用にもされ、「田螺和え」や味噌汁の具など、庶民の素朴な食文化とも深く結びついた親しみ深い生き物です。

この季語で詠むコツ

田螺そのものは黒くて小さく、地味な存在ですが、だからこそ日々の暮らしや自然の微細な変化を表現するのに適しています。春浅い水路のぬるみや、泥の感触、殻をゆっくりと動かす健気な姿に目を向けると良いでしょう。また、台所で泥を吐かせている桶の様子や、素朴な料理の風景など、生活感のある場面を切り取ると独特の味わいが生まれます。「小さき命」や「のどかな農村の春」を意識して、素直な視線で詠むのがコツです。

相性のいい言葉・取り合わせ

・泥、ぬるみ、小川、水路、畦道(自然の環境を表す言葉) ・桶、笊、小鍋、味噌、すり鉢(台所や食文化を連想させる言葉) ・這う、沈む、動く、重き、静か(田螺の動作やたたずまいを表す言葉)

「田螺」の俳句例 (5件)

ぎやう/\し田螺おさへてなく蛙
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
飯貝や雨にくだりて田螺聞く
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
ころがりて又ころがりて田螺かな
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
ある時は月にころがる田螺哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
袖汚ごすらん田螺の海士のひまをなみ
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

みんなの「田螺」の詠み

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

みんなの新着句

玉魫蘭

くちを失くした

物の部屋

後の月

西口は

人もごたごた

後の月

願かけ参る

法善寺

霜降や

枝に陰気が

むすぼれて

十三夜

吹けぬ尺八

愛でており

おかえりと

言わず語らず

後の月

関連する「春」の季語

新年の季語も見てみませんか

新年の季語一覧

あわせて読みたい俳句の記事