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「早涼(そうりょう)」は初秋の季語で、立秋を過ぎて間もない頃にふと感じられる、早い時期の涼しさを指します。暦の上では秋になっても現実には猛暑が続くこの季節、朝夕のひとときや木陰を吹き抜ける風の中に、思いがけず秋の気配(涼気)を捉えた瞬間の感動を表す言葉です。同じ初秋の涼しさを表す「初涼(しょりょう)」や「新涼(しんりょう)」とほぼ同義ですが、「早涼」はとりわけ残暑の厳しさの中で際立つ「季節を先駆けるかすかな涼しさ」という繊細なニュアンスを持っています。
日中の強烈な暑さとのコントラストを意識することがポイントです。一日中涼しいわけではないため、「早朝の澄んだ空気」「夕暮れ時の通り雨のあと」「水辺や木陰のひんやりとした感触」など、ピンポイントで涼を感じた具体的な時間や空間を捉えると実感がこもります。また、肌に触れる風だけでなく、音(水のせせらぎや鈴虫の声)や視覚(西日の傾きや影の伸び方)など、五感を開いてかすかな秋の兆しをすくい上げると風情ある句になります。
・時間・光:朝餉、夕べ、薄暮、木漏れ日、灯火 ・水・風:水音、川波、谷風、井戸水、ひと雨 ・暮らし・身の回り:素足、机、白磁、障子、薄衣