かけ踊
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かけ踊

かけおどり

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意味・由来\n「かけ踊(かけおどり)」とは、秋の季語で、主に和歌山県や徳島県、愛媛県などの西日本各地に伝わる、念仏踊りや盆踊りの一種です。「懸踊」とも書きます。踊り手が太鼓を叩き、激しく跳ね回ったり、円を描いて駆け巡ったりすることからその名が付きました。先祖の供養を目的としながらも、五穀豊穣への感謝や地域の結束を示す、生命力あふれるエネルギッシュな民俗行事です。\n\n### この季語で詠むコツ\nかけ踊を詠む際の最大のポイントは、その「躍動感」と「土俗的な熱気」を表現することです。優雅に流れるような盆踊りとは異なり、地面を強く踏みしめる足音、乱れる息遣い、飛び散る汗など、身体的な感覚を具体的に描写すると臨場感が出ます。また、夜を照らす篝火や月光、影の揺らめきなど、光と影のコントラストを意識するのも効果的です。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n* 地面、土、砂煙、草の香\n* 太鼓、鼓、笛、拍子、掛け声\n* 篝火、月影、松明、夜風\n* 汗、息、影、素足

かけ踊」の俳句例 (3件)

かけ踊のうしろ姿や月明き
松瀬青々【現代語訳】激しく舞い踊るかけ踊の、その踊り手の後ろ姿に、冴え渡る秋の月光が美しく照り映えていることよ。\n【鑑賞】静寂を保つ月の光と、激しく動き回る踊り手の動的な美しさが、実に見事な対比を見せています。踊り手を正面から捉えるのではなく、「うしろ姿」に着目することで、祭りの興奮のなかに漂う哀愁や、どこか神秘的な雰囲気を引き出しています。
かけ踊の太鼓の皮の白さかな
右城暮石【現代語訳】激しいかけ踊の中で激しく打ち鳴らされる太鼓の、その張りつめた皮の白さが、夜の闇に鮮烈に浮かび上がっていることだ。\n【鑑賞】夜の闇、うごめく人々の熱気の中で、一点の「白」として浮かび上がる太鼓の皮に焦点を当てた、色彩感覚に優れた一句です。激しく打ち鳴らされる太鼓の乾いた高音まで聞こえてくるような、張り詰めた空気感が表現されています。
かけ踊の輪の中に月落ちにけり
阿波野青畝【現代語訳】人々が熱狂して踊り狂うかけ踊の輪の、ちょうどその中心に、まるで夜空の月が滑り落ちてきたかのように月が輝いている。\n【鑑賞】踊りの輪が作り出す大きなエネルギーの渦と、夜空に輝く月という大自然の存在を、大胆な表現で合一させたダイナミックな作品です。地上に満ちる生者の熱気が、天上の月さえも引きずり下ろしたかのような、陶酔感と幻想性に満ちています。

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