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「茱萸女(しゅゆじょ)」とは、旧暦九月九日の「重陽の節句」に、邪気を払うために茱萸(グミやカワミカミ=呉茱萸)の実を入れた袋「茱萸嚢(しゅゆのう)」を身につけたり髪に飾ったりした女性のことです。中国の登高(高い山に登り災厄を避ける)の風習に由来し、平安時代の宮中行事などを通じて日本にも定着しました。深まる秋の気配の中で、古風で雅やかな女性美や、節句の厳かな祈りを象徴する晩秋の人事季語です。
茱萸の赤い実と女性の姿が結びつくことで、華やかさの中にもどこか儚く、幻想的・古典的な情緒が生まれます。現代の実生活というよりは、王朝風の雅びな世界観や、秋晴れの光と影、風のそよぎなどを背景にして人物の立ち姿・しぐさをクローズアップして詠むと効果的です。
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