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「新胡麻(しんごま)」とは、その年の秋に収穫されたばかりの新しい胡麻(ゴマ)のことです。胡麻は夏に淡い紫や白色の花を咲かせ、秋になると莢(さや)が実って熟します。収穫したばかりの新胡麻は粒がふっくらとみずみずしく、油分や風味が非常に豊かです。軽く焙烙(ほうろく)やフライパンで炒ると、パチパチとはじける軽快な音とともに、香ばしく濃厚な芳香が一気に立ち上ります。素朴ながらも実りの秋の豊かさと、どこか懐かしい生活の温もりを感じさせる秋の季語です。
新胡麻を詠む際は、視覚だけでなく「嗅覚」「聴覚」「味覚」といった五感をフルに使って表現するのが大きなポイントです。炒るときの香ばしい匂いや、はじける音、すり鉢とすり木で擂(す)る感触などを捉えると、生き生きとした句になります。また、日々の炊事や夕餉(ゆうげ)の支度、家族団らんの風景など、生活感のある情景と取り合わせることで、秋の深まりと家庭の温かさをしみじみと描き出すことができます。
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