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新茶とは、その年の初めに芽吹いた新芽を摘んで製したお茶のことです。主に立春から数えて八十八日目にあたる「八十八夜(五月初旬頃)」の前後に摘み取られるため、初夏の訪れを告げる季語とされています。この時期に収穫される茶葉は「一番茶」とも呼ばれ、冬の間に蓄えられた豊かな栄養と甘み、若草のようなみずみずしい爽やかな香気を持つのが大きな特徴です。無病息災を願って縁起物としても古くから大切に親しまれてきました。
「新茶」は味覚・嗅覚・視覚のすべてに訴えかける瑞々しい季語です。単に「美味しい」と述べるのではなく、急須から注がれる際の青みを帯びた澄んだ色や、立ち上るふくよかな湯気の香り、口に含んだときのほのかな渋みと芳醇な余韻を捉えると臨場感が出ます。また、旅の途中で差し出された一杯の温もりや、大切な客をもてなす安らぎのひとときなど、人と人との触れ合いや静かな時間を取り合わせることで、生活感のある心豊かな一句に仕上がります。
・器や道具:急須、白磁、湯呑、茶筒(無季) ・動作や情景:もてなし、一息、団らん、湯気、縁側(無季) ・初夏の情景:薫風、青葉、五月晴、初夏(夏の季語)
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