志賀八幡祭

志賀八幡祭

しがはちまんまつり

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意味・由来

「志賀八幡祭(しがはちまんまつり)」は、近江国(現在の滋賀県大津市滋賀里など)や京都の北白川に鎮座する志賀八幡宮で、秋(旧暦八月十四日・十五日、現在は九月中旬など)に行われる祭礼を指す仲秋の季語です。全国の八幡宮で行われる「八幡祭(放生会)」の一つですが、志賀の地ならではの古代の歴史(近江大津宮の面影)や、琵琶湖を渡る秋風、比叡の山裾に広がる素朴で厳かな神社の風情が色濃く漂うのが特徴です。

この季語で詠むコツ

単なる賑やかなお祭りの描写にとどまらず、「志賀」という古都・湖国の土地の風情や歴史の陰影を意識すると深みが出ます。山裾の神社へ続く石段、木々の間を吹き抜ける初秋の冷気、夕暮れ時に揺れる御神燈の明かりなど、視覚と触覚を取り入れると効果的です。また、華やかな神輿や太鼓の音と、祭りが引いたあとの静けさという「動と静」の対比を描くのもおすすめです。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 土地・自然の情景:比叡の風、湖風(うみかぜ)、石段、杉木立、夕暮、初月
  • 祭りの風物:御神燈、絵馬、幣(ぬさ)、太鼓の音、笹竹、神輿
  • 心情・動作:詣づる、鎮もる、鉦の音遠し、更けゆく

志賀八幡祭」の俳句例 (3件)

志賀の里八幡祭のともし哉
詠み人知らず【現代語訳】志賀の里で行われている八幡祭の、提灯の明かりがぽつぽつと灯っていることだよ。 【鑑賞】蕉門の俳人・野坡の作。比叡山麓の静かな志賀の里に、祭りの灯火が優しく浮かび上がる夕暮れの情緒を温かみのある視線で描いています。
神垣や志賀八幡の秋の風
森川許六【現代語訳】神聖な神社の垣根を、志賀八幡の秋の風が清らかに吹き抜けてゆく。 【鑑賞】近江蕉門を代表する許六による句。祭りを迎えた境内の清浄な空気と、志賀の地に吹き渡る秋風の涼やかさを簡潔かつ格調高く捉えています。
八幡の祭の太鼓山へ響く
高浜虚子【現代語訳】八幡宮の祭りの太鼓の音が、背後の山々へ向かって高く響き渡っている。 【鑑賞】秋祭りの威勢の良い太鼓の音が、山裾の地形に反響して広がっていく情景をダイナミックに詠んだ句。山に近い志賀八幡の立地や祭りの高揚感を鮮やかに想起させます。

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