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「渋糟(しぶかす)」とは、青く未熟な渋柿を搗(つ)き砕いて「柿渋(かきしぶ)」を搾り取った後に残る、繊維質の搾りかすのことです。柿渋は古くから防腐・防虫・防水用の天然塗料として、和傘や魚網、うちわ、木桶などに広く重宝されてきました。秋になると農村や染物工房などで一斉に渋絞りが行われ、庭先や道端に赤黒く山積みにされた渋糟は、独特の渋い匂いとともに秋の深まりを告げる日常の風物詩でした。
渋糟は、どこか泥臭く素朴な生活感や、秋の哀愁を醸し出す季語です。搾りかす独特の乾ききらない湿り気、赤黒い色合い、発酵するような独特の匂い、そして山積みにされた庭の情景など、五感(視覚・嗅覚・触覚)を刺激する描写を取り入れると深みが出ます。生活の営みや農村の静けさ、秋の日差しの温もり・傾きと対比させると効果的です。
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