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「五月晴(さつきばれ)」は、旧暦の五月、つまり現在の六月ごろの梅雨の最中に訪れる貴重な晴れ間を指す夏の季語です。現代の日常会話では新暦五月の新緑が美しい快晴を指すことも増えましたが、本来の俳句の世界では「梅雨の晴れ間」を意味します。降り続く雨が上がり、重い雨雲を突き抜けて眩しい陽光が射し込む、あのほっとするような開放感や大気の瑞々しさを表す言葉です。
単に「良い天気で気持ちがいい」と詠むのではなく、「梅雨の最中であること」を意識するのが深みを出すコツです。例えば、濡れていた庭石や軒先が乾いていく様子、一気に干される洗濯物の白さ、水滴がきらめく木々の葉など、雨上がりならではの光景や手触りを具体的に捉えましょう。「雨の鬱陶しさ」という陰があるからこそ、「五月晴」の陽の光が一層鮮やかに際立ちます。
・洗濯物、竿、白布(梅雨の晴れ間に急いで干す生活感) ・水たまり、泥、長靴(雨上がりの名残を感じさせるもの) ・風、光、眩し(雨雲を払って届く爽快な気配) ・濡れ縁、庭石、屋根瓦(湿り気から乾きへと移ろう情景)
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