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「里芋田楽(さといもでんがく)」は、秋に収穫された小振りの里芋(衣被・小芋)を皮ごと、あるいは皮をむいて蒸し、串に刺して味噌を塗り、炭火や直火で香ばしく焼いた料理を指す秋の季語です。「田楽」という名は、田植えの際に行われた田楽踊りの一本足の竹馬に似ていることから名付けられたとされています。秋の味覚である新芋のほくほくとした素朴な甘みと、少し焦げた味噌の芳ばしさが、深まりゆく秋の情情と温もりを伝える季語です。
里芋田楽を詠む際は、五感をフルに使った描写がポイントになります。炙られた味噌の「芳ばしい匂い」、串から立ち上る「湯気」、串を焦がす「炭火の赤さ」や「パチパチという音」、そして口に入れたときの「熱さ・柔らかさ」など、具体的な感覚を捉えると臨場感が生まれます。また、朝夕の冷え込み(夜寒・秋冷)や、夜の静けさ、素朴な茶屋や囲炉裏の風景など、温かさと寒さのコントラストを描くことで季節感が際立ちます。
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