寒さ
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意味・由来

「寒さ」は、冬の大気がもたらす厳しい冷気や、それに伴う肌感覚そのものを表す代表的な三冬の季語です。「冷たさ」が物に触れたときの局所的な感覚を指すことが多いのに対し、「寒さ」は空間全体に満ちる身を切るような体感を指します。古くから人々の暮らしに寄り添う季語であり、単なる気温の低さだけでなく、旅の厳しさや生活の哀歓、孤独感など、人の心境をも映し出す言葉として詠み継がれてきました。

この季語で詠むコツ

「寒さ」という季語を使う際、ただ「寒い」と感情や気温を説明するだけでは平板な句になってしまいます。寒さによって生じた身体の仕草や、寒冷な空気の中で際立つ身近な情景を具体的に描写することが肝心です。例えば、かじかむ指先、立ち上る白い息、襟を合わせる手つき、街の灯の鋭さなどを丁寧に捉えることで、読者に寒さの質や深さが生々しく伝わります。

相性のいい言葉・取り合わせ

寒さを際立たせるには、光や音、人の体温を感じさせる事物との取り合わせが効果的です。 ・視覚:夕茜、薄日、窓硝子、尖る星 ・聴覚:風の音、遠い踏切、靴音 ・動作や生活:襟を立てる、湯気、握りあう手、坂道、帰路 あえて温もりや生活感を描き、その外側にある寒さの厳しさを引き立たせる手法もおすすめです。

「寒さ」の俳句例 (5件)

夜著かたくからだにそはぬ寒さ哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
木曾殿と背中合せの寒さ哉
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
争に勝ちし寒さや家にあり
炭ひけば寒さに向ふ思かな
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
冬川の涸れて蛇籠の寒さ哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

みんなの「寒さ」の詠み

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