大津祭

大津祭

おおつまつり

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意味・由来

「大津祭(おおつまつり)」は、滋賀県大津市にある天孫神社(てんそんじんじゃ)の秋季例祭で、湖国三大祭の一つとして知られる仲秋・晩秋の季語です。毎年10月上旬(体育の日の前々日・前日)に本祭が行われます。祭の最大の特徴は、江戸時代初期に始まったとされる13基の豪華な「曳山(ひきやま)」の巡行です。それぞれの曳山には精巧な「からくり人形」が乗せられており、町辻ごとに能狂言や中国の故事などを題材にした伝統的なからくりを披露しながら町を練り歩きます。

この季語で詠むコツ

大津祭を詠む際は、琵琶湖のほとりという特有の地形や風土、そして「からくり」の精巧な動きや祭の音(囃子・鉦・太鼓)に注目すると臨場感が出ます。また、夕暮れになって曳山に提灯が灯る幻想的な情景や、湖から吹き寄せる冷ややかな秋風を取り入れることで、秋の深まりゆく季節感を鮮やかに際立たせることができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 湖・水辺の言葉: 琵琶湖、湖風(うみかぜ)、鳰の海(におのうみ)、波の音
  • 祭の道具・動き: 曳山(ひきやま)、からくり、人形、囃子、提灯、辻、巡行
  • 秋の情景: 秋風、夕暮、灯(ともし)、暮色、冷やか

大津祭」の俳句例 (3件)

海くれて大津祭の燈し哉
松尾芭蕉【現代語訳】琵琶湖のあたりが夕闇に包まれて暮れてゆく中、大津祭の曳山に灯された提灯の明かりが美しく浮かび上がっていることだ。 【鑑賞】芭蕉が近江(滋賀)滞在中に詠んだ名句です。広大な湖(海=琵琶湖)が暮れてゆく広がりと、祭の曳山に灯る温かな提灯の光の対比が、秋の夕暮れの情緒を格調高く描き出しています。
からくりの首ふりて過ぐ大津祭
山口誓子【現代語訳】曳山に乗せられたからくり人形が首を巧みに振る芸を見せながら、大津祭の行列が目の前を通り過ぎてゆく。 【鑑賞】大津祭の見どころである「からくり人形」の動作を的確に捉えた写生句です。人形のユーモラスかつ精緻な動きと、通り過ぎてゆく曳山の動感が鮮明に伝わってきます。
大津祭湖のひかりを曳山に
有馬朗人【現代語訳】大津祭の曳山が、秋の琵琶湖のきらめく光をその身に受けながら巡行している。 【鑑賞】秋晴れの湖の光を受けて輝く曳山の華やかさを捉えた句です。大津という水辺の町の開放感と、伝統ある祭の賑わいが見事に調和しています。

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