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「朧(おぼろ)」は、春の夜に空気中の水分や塵によって、月や景色がほのかにかすんで見える情景を表す季語です。昼間に景色がぼんやりとかすむことを「霞(かすみ)」というのに対し、夜の現象を「朧」と呼び分けます。古くから詩歌に詠まれてきた雅やかな言葉であり、「朧月」「朧夜」といった言葉の元にもなっています。春特有の湿り気を含んだ大気がもたらす、柔らかく幻想的な夜の風情を象徴しています。
視覚的な輪郭のあいまいさだけでなく、春の夜のしっとりとした空気感や、夢心地のような情緒を表現するのがコツです。単に「景色が見えにくい」と描写するのではなく、遠くから聞こえる微かな物音、街の灯りの滲み具合、あるいは心に浮かぶ淡い追憶などと結びつけると句に奥行きが生まれます。具体的な日常の一場面を一つ取り合わせることで、朧の持つ幻想的な美しさがぐっと引き立ちます。
・街灯、灯影、提灯(輪郭が柔らかく滲む光の情景) ・水音、鐘の音、足音(静けさの中にくぐもって響く音) ・水辺、川面、橋(春の夜の潤いを感じさせる場所) ・家路、窓辺、畳(静かに過ごす日常の動作や空間)
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あなたが最初の1句を詠んでみませんか?手のひらの
抜糸済みたる
秋の底
赤染まる
瀬戸の灯台
秋愁
水澄みて
小鴨は群れて
逆立ちぬ
下手を詠み
秋の愁いも
味とせる
胡桃色
秋に映えたる
独特さ
街角の
秋の愁いや
セピア色