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「白山葵(しろわさび)」は、春の澄んだ清流のほとりなどで可憐に咲く山葵の白い花や、そのみずみずしい姿を指す春の季語です。山葵は強い辛味を持つ根茎が薬味として古くから親しまれていますが、早春から春本番にかけては十字形の清楚な白い小花を咲かせます。冷たい湧き水に揺れる純白の花びらは非常に清らかで、厳しい冬を越えて巡ってきた春の生命力を静かに伝えてくれます。
山葵が自生あるいは栽培される場所の「清冽な水」や「山の静寂」を取り合わせると、白山葵の白さがより一層引き立ちます。水音や岩陰の暗がりとの対比を意識したり、触れたときの冷たさ、早春の柔らかな光などを五感で捉えて描写するのがコツです。薬味としての刺激的なイメージと、花の可憐で儚げな姿とのギャップを心に留めて詠むと、深みのある一句になります。
・水音、せせらぎ、湧水、飛沫(水辺の清らかさを表す言葉) ・山峡、岩陰、木漏れ日、深山(育つ環境の清澄さを示す言葉) ・朝靄、春光、芽吹き(春の息吹を感じさせる言葉)