残る暑さ

残る暑さ

のこるあつさ

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意味・由来

「残る暑さ(のこるあつさ)」は、立秋(例年8月8日頃)を過ぎて暦の上では秋を迎えた後も、依然として衰えない厳しい暑さを表す初秋の季語です。漢語の「残暑(ざんしょ)」と同じ意味を持ちますが、和語ならではの柔らかな響きがあり、どこか名残惜しさや気だるさ、季節の移ろいを肌身で感じる繊細な情緒が漂います。「残る」という語が示す通り、夏そのものの盛りではなく、夏が過ぎ去りつつあるにもかかわらず熱気がしつこく留まっているニュアンスが込められています。

この季語で詠むコツ

単に「真夏のように暑い」という暑熱の苛烈さを詠むだけでなく、どこかに忍び寄る「秋の気配」との対比(コントラスト)を意識することが最大のコツです。盛夏のぎらぎらとした勢いとは異なり、日暮れの早さ、空の高さ、朝夕のふとした風、虫の声など、移ろいゆく季節の兆しを背景に置くことで、「なお去りやらぬ暑さ」が際立ち、情趣が深まります。身体の疲労感や、ふと立ち止まった瞬間の感覚を具体的に写生してみましょう。

相性のいい言葉・取り合わせ

暑さそのものの描写に加え、生活の中の動作や自然の微細な変化を捉える言葉とよく調和します。 ・動作・日常:打ち水、団扇、素足、夕餉、机、立ち止まる ・情景・自然:夕風、庭石、乾く、そよぐ、木漏れ日 ・心情・感覚:なお、ふと、微かに、疲れ、名残、静けさ

「残る暑さ」の俳句例 (1件)

見苦しや残る暑さの久しきは
高浜虚子『五百五十句』(青空文庫)

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