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「名の木の紅葉(なのきのもみじ)」とは、ウルシ科の落葉高木である「楷(かい)の木」が秋に見せる見事な紅葉のことです。中国の山東省曲阜にある孔子の墓所(孔子廟)に弟子の子貢が植えたとされることから「孔子木(こうしぼく)」や「学問の木」とも呼ばれます。日本には大正時代に中国から種子が持ち込まれ、日本最古の庶民学校である岡山県の旧閑谷(しずたに)学校などに植えられて名所となりました。若葉が食用(茶の代用や菜)にされたことから「菜の木(名の木)」と呼ばれ、整然とした枝葉の姿から「楷書」の語源になったとも言われています。晩秋になると、木によって燃えるような深紅や鮮やかな黄色へと一本ごとに美しく染め分けられるのが大きな特徴です。
「名の木の紅葉」を詠む際には、一般的な紅葉狩りとは異なる「格式の高さ」や「知性・歴史の重み」を意識すると深みが出ます。孔子ゆかりの木であることから、学び舎や瓦屋根、石垣といった建造物とのコントラストがよく映えます。また、楷の木は葉が規則正しく並ぶ端正な美しさを持つため、遠景の大樹の迫力だけでなく、端正な枝ぶりや葉の一筋一筋に注ぐ秋の清らかな光に焦点を当てるのも効果的です。
・学問・歴史に関する言葉(講堂、学舎、石段、扁額、論語、古瓦など) ・色彩・光に関する言葉(青空、深碧、夕日、照り映ゆ、金紅など) ・静寂や格調を表す言葉(静もり、澄む、厳か、仰ぐなど)
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