虫時雨
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意味・由来

「虫時雨(むししぐれ)」は、秋の野山や庭先で無数の虫たちが一斉に鳴き競う声を、激しく降り注ぐ時雨の雨音に見立てた情緒あふれる季語です。澄んだ秋の夜気の中、草むら全体から途切れることなく押し寄せる虫たちの合唱は、まるで音の雨が降り注いでいるかのような圧倒的な臨場感と美しさをもたらします。

この季語で詠むコツ

虫の音の激しさや賑やかさをただ描写するだけでなく、周囲の静寂や室内の落ち着いた情景と対比させることが上達の秘訣です。虫時雨という大きな音の奔流に包まれながら、灯りの下で一人静かに物思いに耽る様子や、夜の深まりを感じる心の動きを取り合わせることで、外の喧騒と内の静寂が引き立ち、秋ならではの孤独感や命の輝きが深く表現できます。

相性のいい言葉・取り合わせ

灯火、書斎、窓硝子、寝息、路地、膝、ひとり、暗がり、夜気、静寂など、虫時雨の圧倒的な音の密度をより一層際立たせる、静かな空間や内省的な動作を表す言葉と非常に調和します。

「虫時雨」の俳句例 (2件)

虫時雨銀河いよ/\撓んだり
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
鈴虫は鳴きやすむなり虫時雨
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

みんなの「虫時雨」の詠み

途切れたる

車列のあなた

虫時雨

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