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「栗のしぎ虫(くりのしぎむし)」とは、栗の実に産卵するクリシギゾウムシの幼虫のことです。成虫の口吻(こうふん)が鳥のシギの長いくちばしに似ていることから名付けられました。秋、収穫したばかりの栗を置いておくと、いつの間にか殻に小さな穴を開けて白い小さな幼虫が這い出してきます。秋の味覚である栗の豊かな恵みと、その中に潜む小さな生命の営みや、どこかユーモラスで哀愁漂う存在として秋の季語となっています。
栗の実に穴が開いているのを見つけた瞬間や、机の上・畳の上をゆっくりと這っている姿など、日常のふとした生活感と結びつけて描写するのが効果的です。見た目の白さ、動きの鈍さ、命の儚さや微かな音に焦点を当てると、静寂な秋の夜の空気感を際立たせることができます。単に「気持ち悪い」と感じるのではなく、秋の深まりや命の愛嬌として捉える温かい眼差しが詠む際のポイントです。
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