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「洪水(こうずい)」は秋の季語で、台風や秋雨前線の豪雨などによって河川が氾濫し、田畑や人家などが水に浸かる現象を指します。古くから農耕民族である日本人にとって、収穫期を間近に控えた秋の出水は実りを奪い、生活を脅かす深刻な災害でした。単なる自然現象としての水の多さだけでなく、天災の猛威に対する畏れや、被災した生活の困窮、あるいは水が引き始めた後の寂寥感や澄んだ空気といった多様な情感を内包する季語です。
濁流の激しさや恐怖を直接的に詠むのも一つですが、水が引き始めた後の静寂や、残された泥の匂い、あるいは空の青さとのコントラストを描くことで、より深い余韻が生まれます。被害の様子を客観的にスケッチしつつ、人間の力では抗えない自然の圧倒的なスケールや、災害に立ち向かう人々の営みに焦点を当ててみましょう。
・水や土に関する言葉(濁流、泥、土手、流木、水脈) ・災害後の情景(夜寒、星、月、青空、乾く) ・生活の機微(長靴、畳、舟、片付け)
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