兄鷂
autumn 生活

兄鷂

このり

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「兄鷂(このり)」とは、猛禽類のハイタカ(鷂)の雄を指す秋の季語です。鳥類では一般に雌の方が体が大きく、雌のハイタカを「鷂(はしたか)」と呼ぶのに対して、一回り小さく小回りの利く雄を「兄鷂」と呼びます。語源は体が小さく扱いやすいため「小乗り(このり)」と呼ばれたことによると言われています。秋から冬にかけて行われる鷹狩(小鳥狩)において、その鋭敏で素早い飛翔から大変重宝されました。

この季語で詠むコツ

兄鷂は大型の鷹とは異なり、小柄ながらも鋭く素早い動きが特徴です。そのため、雄大さよりも「俊敏さ」「鋭い眼光」「身軽な飛翔」に焦点を当てると季語の持ち味が引き立ちます。また、鷹匠の腕に静かに据えられている緊張感ある姿や、秋の澄んだ空や野原を低空で素早く飛び去るスピード感を対比として描くのが効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 動詞:据う(腕に乗せる)、翔つ(たつ)、翻る(ひるがえる)、狩る
  • 自然・天候:秋風、秋晴、野分、黍(きび)、薄(すすき)、夕日
  • 道具・情景:鷹匠、革手袋、野道、朝露、小鳥狩

兄鷂」の俳句例 (3件)

兄鷂の小さきがとぶよ黍の風
松瀬青々【現代語訳】ハイタカの雄である小さな兄鷂が、黍の穂を揺らす秋風の中を素早く飛んでゆくことよ。 【鑑賞】黍(きび)の実る秋の田野を舞台に、小柄な兄鷂が風を切って軽快に飛翔する姿を捉えた一句です。「小さきがとぶよ」という素直な感嘆の中に、兄鷂ならではの敏捷で愛らしい存在感が生き生きと描き出されています。
兄鷂やすでに野分の起るらし
水原秋桜子【現代語訳】兄鷂が鋭く飛び交っている。どうやらもう野分(台風の激しい風)が吹き始めているらしい。 【鑑賞】野生の鋭い感覚を持つ兄鷂の動向から、近づく野分の気配を察知した緊張感あふれる句です。小柄ながら気迫に満ちた兄鷂の姿と、荒れ模様の空の気配が美しく重なり合っています。
兄鷂のつと立つて飛ぶ芒かな
正岡子規【現代語訳】兄鷂が草むらからすっと飛び立ち、一面の芒(すすき)の上を吹き抜けるように飛んでいく。 【鑑賞】「つと立って」という擬態語が、兄鷂の敏捷で迷いのない初動を見事に写生しています。銀色に波打つ秋の芒原と、鋭く飛び去る兄鷂のシャープな動きが鮮やかな対比を生んでいます。

みんなの「兄鷂」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「兄鷂」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語