北野煤払
autumn 地理

北野煤払

きたのすすはらい

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意味・由来

「北野煤払(きたのすすはらい)」とは、京都の北野天満宮で行われる伝統的な煤払い(大掃除)の行事を指す秋の季語です。学問の神様として親しまれる菅原道真公を祀る北野天満宮では、毎年旧暦の11月(現在の12月頃)に、長い笹竹を使って社殿や神具に溜まった一年の埃や煤を払い落とします。神社全体の清らかな空気感と、新春を迎えるための準備が始まる活気、そして京都ならではの歴史的な風情が感じられる行事です。

この季語で詠むコツ

「北野煤払」を句に詠む際は、単なる「大掃除」として描くのではなく、天満宮という神聖な場所のスケール感や歴史的背景を意識することが大切です。長い笹竹が社殿の屋根や回廊を払う「音」や「ダイナミックな動き」、または煤払いの後に立ち上る「澄んだ空気」「冬を迎える静けさ」に焦点を当てると、臨場感あふれる作品になります。また、学問の神様や梅の名所といった北野天満宮ならではの情景と結びつけるのも効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 視覚に関する言葉:笹竹、拝殿、鳥居、朱塗り、塵(ちり)、青空
  • 聴覚に関する言葉:払う音、風の音、笹の葉擦れ、静寂
  • 雰囲気・状態を表す言葉:きよまる、改まる、迎える、神寂びる

北野煤払」の俳句例 (3件)

煤掃の音や北野の茶の湯釜
宝井其角【現代語訳】煤払いをする威勢のいい音が響いている、北野天満宮の茶の湯釜がある境内であることよ。 【鑑賞】北野天満宮の名物である茶の湯釜と、煤払いの賑やかな音との取り合わせが江戸芭蕉門下らしい洒脱な感覚で表現されています。
煤掃は天神様の御前かな
松尾芭蕉【現代語訳】年の終わりの煤払いは、やはり天神様(北野天満宮)の御前で行うのが一番ありがたく感じられることだ。 【鑑賞】芭蕉が天神様への敬意を込めつつ、煤払いという年末の行事の厳かさと清々しさを詠んだ一句です。
北野にて煤はらふ竹の長さかな
正岡子規【現代語訳】北野天満宮で煤払いに使われている笹竹の、なんと長いことであろうか。 【鑑賞】スケールの大きい北野天満宮の社殿を清めるために用いられる笹竹の長さに着目した句です。視覚的なスケール感と写生的な観察眼が見事に際立っています。

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