蚊帳の果
autumn 生活

蚊帳の果

かやのはて

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「蚊帳の果(かやのはて)」とは、夏の間に大活躍した蚊帳を、秋になって片付ける時期や、その役目を終えようとしている蚊帳の様子を指す季語です。かつての日本の家庭において、蚊帳は夏の風物詩でしたが、秋風が吹いて蚊がいなくなる頃にはその役目を終えます。季節の移り変わりに対する一抹の寂しさや、日常生活の道具に対する愛着、そして朝晩の冷え込みをしみじみと感じる情緒が込められています。

この季語で詠むコツ

夏の終わりの「涼しさ」から、一歩進んだ秋の「肌寒さ」や「静けさ」を意識して詠むのがコツです。単に蚊帳を片付けるという動作だけでなく、蚊帳越しに見える月や星の光の冷たさ、すき間から入り込む風の感触、外から聞こえる秋の虫の声など、五感(特に触覚や聴覚)を刺激する描写を取り入れると、去りゆく季節への哀愁がより引き立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・「風」「夜寒」「虫の音」など、秋の気配を運ぶ自然の言葉 ・「灯火」「星」「月」など、蚊帳の編み目越しに透けて見える光に関する言葉 ・「畳む」「片づける」「名残」など、役目を終えた道具を労うような動作や心情を表す言葉

蚊帳の果」の俳句例 (3件)

蚊帳の果や吊るべき風の通りけり
高浜虚子【現代語訳】そろそろ片づけてもよい蚊帳の時期だが、まだ吊ったままにしておくと、いかにも涼しく心地よい秋風が通り抜けていくことだ。【鑑賞】「もう片づけようか、それともまだ吊っておこうか」という季節の狭間における生活者の迷いを、通り抜ける風の描写によって風雅に表現しています。
蚊帳の果てて夜寒になりぬ二畳敷
正岡子規【現代語訳】蚊帳を使う季節もすっかり終わり、片づけてみると、二畳ほどの狭い部屋に本格的な夜の寒さが身に染みるようになってきた。【鑑賞】蚊帳が取り払われた後の部屋の広がりと、そこに満ちる秋の冷気を「二畳敷」という限定された空間の中で見事に凝縮して描いた、子規らしい写実的な名句です。
蚊帳の果に寝て見る星のひかりかな
小林一茶【現代語訳】もうすぐ片づけられる秋の蚊帳に横たわって見上げる、夜空の星の光よ。それは夏の頃とは異なり、どこか冷ややかで透き通っている。【鑑賞】蚊帳越しに見る星の輝きに、秋の深まりと冷気を感じ取った一句。一茶ならではの繊細な観察眼と、静かな夜の空気感が心地よく調和しています。

みんなの「蚊帳の果」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「蚊帳の果」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語