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翡翠(かわせみ)は、水辺に生息するカワセミ科の小鳥で、「川蝉」や「魚狗」などの漢字も使われます。背中が鮮やかなコバルトブルー、腹部が鮮やかな橙色をしており、その美しさから「水辺の宝石」とも称され、鉱物のヒスイと同じ漢字が当てられています。一年を通じて水辺で見られる留鳥ですが、繁殖期にあたり、青葉や眩しい日差しの中で水面を低く飛ぶ姿がひときわ鮮烈であることから、俳句では夏の季語とされています。
翡翠を詠む際は、その「鮮烈な色彩」と「目にも止まらぬ素早い動き」を捉えることがポイントです。単に「綺麗だ」「美しい」と主観で述べるのではなく、静止している姿から一瞬で水に飛び込む動の瞬間や、水飛沫の白さ、周囲の新緑とのコントラストを描くと情景が立ち上がります。川の杭にじっと佇む鋭い眼差しや、一筋の青い光となって飛び去る余韻など、時間の一瞬を切り取る意識を持つと引き締まった句になります。
・渓流、早瀬、淵、水飛沫、水鏡、川杭(水辺の情景を表す言葉) ・青葉、若葉、岩清水、夏木立(初夏から盛夏を彩る夏の情景) ・一閃、一筋、鋭き、青き影、閃光(動きや光、色彩を捉える言葉)
一条の
光となりて
翡翠飛ぶ