刈田面
autumn 地理

刈田面

かりたづら

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「刈田面(かりたづら)」とは、秋の収穫を終えて稲が刈り取られた後の、がらんとした田んぼの表面やその広がる景観を指す季語です。季節は晩秋。実りの秋の賑やかさが去り、泥や刈り株(ひつじ)だけが整然と残された光景は、一仕事を終えた大地の安らぎと、冬を間近に控えた寂寥感を漂わせます。古来より、日本の農村における代表的な秋の終わりの風景として親しまれてきました。

この季語で詠むコツ

稲がなくなったことで生まれる「空間の広がり」や、水が引いて乾いていく「質感の変化」に注目するのがポイントです。遮るものがなくなった田の面に、秋の低い日差しや夕日がどのように反射しているかを描写したり、通り抜ける冷たい風、そこに集まる鳥たちの様子などを取り合わせると、寂静でありながら奥行きのある情景を詠み込むことができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 光・影:「夕日」「茜空」「薄日」「影落ちる」
  • 水・気象:「残る水」「薄氷」「冷ややか」「秋風」
  • 生き物・事物:「ひつじ(ひこばえ)」「鴉(からす)」「雀の群れ」「野道」

刈田面」の俳句例 (3件)

刈田面を這ひまはりたる夕日かな
臼田亜浪【現代語訳】稲が刈り取られた後の田んぼの表面を、まるで地を這うようにして、晩秋の夕日が隅々まで照らし出していることよ。 【鑑賞】障害物のなくなった平らな刈田に、夕暮れ時の低い光が長く影を引きながら差し込んでいる光景です。「這ひまはりたる」という動的な表現によって、夕日の光が刈り株の隙間をなめるように広がっていく様子が、力強く活写されています。
刈田面に落つる日あかき野道かな
芥川龍之介【現代語訳】すっかり刈り取られた田んぼの表面に、沈みゆく太陽の真っ赤な光が差し、その中を野道が寂しく通っていることよ。 【鑑賞】文豪・芥川龍之介が詠んだ、まるで一幅の絵画のような美しい写生句です。収穫後の広々とした刈田と、そこに落ちる鮮烈な赤い夕日、そしてぽつんと伸びる野道。静寂と哀愁の入り混じった晩秋の抒情が、見事な色彩対比の中に表現されています。
刈田面やなほもてりあふ雲のいろ
飯田蛇笏【現代語訳】すっかり稲が刈り取られた田んぼの表面に、空の雲の色がなおもしぶとく反射し合っていることよ。 【鑑賞】日が沈みかけた空に広がる雲の色彩が、刈田の残水や湿った土に反射して、互いに照らし合っている一瞬を捉えています。実りの秋が去った後の静寂な景色のなかに、自然の光の交歓を描き出す蛇笏らしい格調高い一句です。

みんなの「刈田面」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「刈田面」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語