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「枯蔓(かれつる)」とは、葛(くず)や朝顔、ヘクソカズラなどの蔓草(つるくさ)が、冬になってすっかり枯れ果てた姿を指す冬の季語です。夏から秋にかけて旺盛に茂っていた葉は落ち、水分を失って茶色く乾いた蔓だけが、木々や生垣、電柱、古壁などに複雑に絡みついたまま残されています。命の盛りが過ぎ去った後の荒涼とした風景でありながら、自然が織りなす独特の造形美や、冬特有の静けさと厳しさを象徴する風物です。
枯蔓を詠む際は、蔓の「線」が描く形や、それが絡みついている対象との関係に注目すると良い句が生まれます。ただ「枯れていて寂しい」と述べるのではなく、硬く絡み合う力強さ、風に揺れてかすかに擦れ合う音、乾いた蔓越しに見える冬晴れの空や日差しの暖かさなど、五感を使った描写を心がけましょう。枯れてもなお解けない執念深さや、役目を終えた軽やかさなど、作者自身の心の投影を重ねるのも効果的です。
・物や場所:垣根、土塀、古壁、空家、雑木林、フェンス、杭 ・情景や状態:からまり、もつれ、風の音、日差し、影、透かす ・色彩や感触:鈍色、乾く、硬し、冬青空
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