枯桑
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意味・由来

「枯桑(かれくわ)」とは、冬になって葉をすっかり落とした桑の木のことです。桑は古くから養蚕のために各地で栽培されてきました。蚕の餌として葉を収穫するため、桑の木は人の手で低く剪定されることが多く、冬になると独特のこぶ状の幹や、天に向かって箒のように伸びる小枝が露わになります。豊かな緑に包まれていた季節が去り、骨組みのようになって寒風に耐える姿は、冬の農村の寂寥感や力強さを象徴する風情があります。

この季語で詠むコツ

枯桑を詠む際は、その特異な形やシルエットに着目するのがコツです。人の手によって整えられた独特の樹形、節くれだった幹、夕日を浴びて伸びる長い影などを具体的に描写すると情景が鮮やかに立ち上がります。また、かつて養蚕で賑わった土地の歴史や、人の営みの気配、静まり返った畑の広がりといった背景をさりげなく取り入れることで、単なる植物の描写にとどまらない深い情緒を表現できます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・視覚や光を描く言葉:夕茜、落日、影法師、青空、白む ・場所や環境を示す言葉:段々畑、山裾、畝、土手、廃屋 ・質感や状態を表す言葉:節くれ、尖る、からから、寒風、乾く

「枯桑」の俳句例 (1件)

枯桑の向ふに光る茶の木かな
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

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