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「蟷螂(かまきり)」は秋を代表する三秋の季語です。両前脚を折り曲げ、獲物を待ち構えるポーズが「祈りを捧げる姿」に似ていることから、古くは「拝み虫」とも呼ばれました。また、自分の力を顧みずに強敵に立ち向かう「蟷螂の斧(おの)」という故事成語でも知られています。秋が深まるにつれてその動きは緩慢になり、体色も茶褐色へと変化していくため、力強さの中に漂う寂しげな哀愁が、秋の情趣と深く結びついています。
蟷螂の最大の特徴は、あの鋭く大きな鎌(前脚)と、すべてを見透かすような三角形の顔、そして冷ややかな眼差しにあります。その静と動のコントラストに注目してみましょう。一歩も動かない張り詰めた緊張感、あるいは人間に向かって威嚇のポーズを取る小さきものの誇り高さなど、ドラマチックな一瞬を切り取ることで、生命感豊かな俳句に仕上がります。
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