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「門火(かどび)」は、お盆の時期に先祖の霊(精霊)を迎える、あるいは送るために、家の門口や玄関先で焚く火のことです。13日の夕方に焚く「迎え火」と、16日の夕方に焚く「送り火」を総称した季語であり、秋(初秋)に分類されます。古くから日本に伝わる祖霊信仰と仏教行事が結びついたもので、先祖の霊が迷わずに我が家へ帰ってこられるように、またあの世へ戻れるようにという祈りが込められています。主に「麻殻(おがら)」と呼ばれる麻の茎を燃やし、そのほのかな明かりと煙で霊を導きます。
門火を詠む際には、単に火を焚いたという事実だけでなく、五感を意識して情景を描き出すのがコツです。炎の揺らめき、煙が立ち上る様子、麻殻が燃える匂いや音など、具体的な感覚をすくい取りましょう。また、門火を見つめる人々の佇まいや、夕闇が深まる静寂といった「周囲の空気感」を取り入れることで、亡き人への思暮や切なさといった感情が、読者に深く伝わるようになります。
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