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南瓜(かぼちゃ)は、ウリ科のつる性一年草の果実で、秋を代表する素朴で親しみ深い野菜の季語です。天文年間(16世紀中頃)にポルトガル船によってカンボジアから日本へ持ち込まれたことから「カンボジア」が訛って「かぼちゃ」と呼ばれるようになったと言われています。栄養価が高く保存性にも優れ、戦中戦後の食糧難を支えた歴史もあり、日本人の生活や原風景に深く根ざした温かみと力強さを持つ季語です。
南瓜を詠む際は、その「重さ」「固さ」「ユーモラスな形状」に着目するのがポイントです。ただ畑にある様子を描くだけでなく、手にしたときのずっしりとした重み、包丁を入れるときの刃の抵抗感、ゴロゴロと転がっている無造作な姿など、五感を通じて得られる具体的な感触や動的な描写を取り入れることで、南瓜の持つ独特の存在感と生活感が生き生きと表現できます。
南瓜が持つ「無骨さ」や「素朴な日常性」を引き立てるために、台所、畑、土間、包丁、大鍋といった「生活の匂いがする言葉」と取り合わせるのが王道です。また、「転がる」「居座る」「ずっしり」「どっかと」といった、重さや動きを連想させるオノマトペや動詞との相性も抜群で、俳句にユーモアや安定感をもたらします。
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