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「稲雀(いなすずめ)」とは、秋に黄金色に実った稲穂をついばむために、田んぼに群れ集まる雀のことです。 収穫期を迎えた田園に大群となって飛来し、稲穂から稲穂へと忙しなく飛び交います。農家にとっては大切な実りを食い荒らす憎らしい害鳥であり、案山子(かかし)や鳴子(なるこ)を仕掛けて追い払う対象ですが、俳諧の世界では秋の田園風景に躍動感や季節の深まりを添える風物詩として古くから親しまれてきました。
稲雀の特徴は「群れ」としての集団行動と、「動と静」の対比にあります。 一羽一羽を見るのではなく、何百羽もの雀が一斉に飛び立ち、また波が引くように稲穂の海へ沈んでいくダイナミックな動きを描くと効果的です。また、雀の羽音や鳴き声などの「音」、飛び去った後の「静寂」、あるいは豊かな稲穂の黄金色と雀の姿といった「色彩の対比」を意識すると、生き生きとした秋の情景が浮かび上がります。
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