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「白帝(はくてい)」とは、古代中国の五行思想において「秋」を司るとされる神、または秋そのものを擬人化した季語です。五行説では万物を木・火・土・金・水の五元素に分け、それぞれに季節・方角・色を配しました。秋は「金」であり「西」を指し、色は「白」が当てられます。そのため、春の「青帝」、夏の「赤帝(炎帝)」、冬の「玄帝」と並び、秋を司る厳かな存在を「白帝」と呼びます。単に涼しくなった時候を言うだけでなく、秋特有の澄み切った空気や、どこか凛とした威厳、神聖な静寂を象徴する格調高い季語です。
白帝は神話的・観念的な色合いが強い季語であるため、頭の中の理屈だけで詠むと具体性を欠いてしまいがちです。成功させるコツは、日常の中で肌に触れた「冷涼な空気感」や「鋭く澄んだ秋の光」、あるいは「高く澄み渡る大空の広がり」など、具体的で研ぎ澄まされた実感をしっかりと取り合わせることです。秋の訪れに対する畏敬の念や、身の引き締まるような感覚を込めて詠むと、壮大で凛とした風格のある句に仕上がります。
・空間や自然:虚空、天空、嶺、磐石、雲、稜線、光、風 ・質感や状態:澄む、冴ゆる、透く、厳か、高し、静まり返る ・神聖さや静寂を帯びた動作:見据ふ、凝らす、去来す、渡る、降る
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