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「櫨若葉(はじわかば)」は、初夏に萌え出るハゼノキの若葉を指す夏の季語です。ハゼノキといえば秋の鮮やかな紅葉が広く知られていますが、初夏に芽吹く若葉もまた独特の風情を持っています。芽吹いたばかりの葉は柔らかな赤褐色や淡い紅色を帯びており、初夏の強い光を浴びながら、次第にみずみずしく光沢のある深い緑色へと移ろっていきます。かつて実から和蝋燭の原料となる木蝋が採取され、人々の暮らしに身近であった歴史も併せ持つ木です。
秋の燃えるような紅葉とは対照的な、初夏ならではの若々しい生命力や透明感に焦点を当てるのがコツです。新芽の赤みと若葉の緑の繊細な色彩の重なりや、陽の光に透ける葉脈の美しさを捉えると、生き生きとした情景になります。また、ウルシ科の植物特有の野趣や、里山、古びた土塀といった少し落ち着いた景色と取り合わせることで、深みのある一句に仕立てることができます。
・山道、段々畑、石垣、白壁 ・木漏れ日、風、光 ・古道、窯元、青空 (※初夏の爽やかな風景や、自然の質感を表す言葉とよく調和します)