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「燕脂花(えんしか)」は、オシロイバナ科の一年草であるオシロイバナ(白粉花)の別称、あるいはその深く鮮やかな紅紫色の花を指す秋の季語です。「燕脂(えんじ)」とは古代中国の燕の国から伝わった紅色の化粧料・染料のことで、オシロイバナの花がその艶やかな赤を連想させることから名付けられました。夕暮れどきに開き、翌朝にはしぼむ性質を持ち、古くから秋の夕景や路地裏の風情を彩る花として親しまれています。
「白粉花」と詠むと黒い種や白い粉の親しみやすさが立ちますが、「燕脂花」と漢字で表記すると、どこか艶やかで雅びな美しさが際立ちます。夕暮れの光の中で際立つ深紅の艶や、しっとりとした陰影を意識して詠むのがポイントです。夕方の薄暗がり、雨上がりのしっとりとした風情、あるいは静かな路地裏などの情景と合わせると、季語の持つ妖艶さや哀愁が引き立ちます。
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