竹生島蓮華会

竹生島蓮華会

ちくぶしまれんげえ

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意味・由来

「竹生島蓮華会(ちくぶしまれんげえ)」は、秋(主に旧暦八月八日)に琵琶湖の北部に浮かぶ竹生島の宝厳寺(弁才天社)で執り行われる厳かな法会を指す季語です。竹生島は古くから神仏が宿る霊地として信仰を集め、西国三十三所観音霊場の札所でもあります。蓮華会では、極楽浄土を象徴する蓮の花を象った造花などを神仏に奉納し、湖上の安全や諸願成就を祈願します。秋澄む琵琶湖の碧い水と、孤島に響く読経や鐘の音が独特の幽玄な風情を醸し出します。

この季語で詠むコツ

琵琶湖という広大な湖上にぽつんと浮かぶ孤島「竹生島」ならではの地理的特徴や、水と祈りの交錯を捉えるのがポイントです。秋の澄み切った湖風、岸辺に打ち寄せる白波、参詣の船の往来、堂宇に満ちるお香や読経の響きなど、視覚と聴覚を澄ませて情景を描写すると季情が深まります。「蓮華会」と略して詠まれることも多いですが、竹生島という風土の持つ神秘性をしっかり意識することが大切です。

相性のいい言葉・取り合わせ

・水や風景に関する言葉:湖(うみ)、鳰の海(におのうみ)、白波、湖風(こふう)、波音、島影 ・参詣や寺社に関する言葉:渡船(渡し舟)、舟路、堂の甍(いらか)、閼伽(あか)の水、香煙、鐘の音

竹生島蓮華会」の俳句例 (3件)

蓮華会や波あたらしき竹生島
森澄雄【現代語訳】蓮華会の法会が行われている今日、竹生島に打ち寄せる琵琶湖の波は清らかでみずみずしく輝いている。 【鑑賞】秋の澄んだ空気のなか、霊島・竹生島に寄せる波の立ち姿を「あたらしき」と表現した清新な一句。湖上の聖域で行われる法会の清浄さと、生命感あふれる水景が見事に調和しています。
蓮華会や湖風ひかる堂の濡れ
角川源義【現代語訳】蓮華会の営まれる竹生島では、吹き渡る湖の風が光り、水煙にしっとりと濡れたお堂が輝いている。 【鑑賞】琵琶湖の秋風のきらめきと、湖水の湿り気を帯びた堂宇の木肌を捉えた鮮烈な視覚描写です。華やかさと厳粛さを兼ね備えた蓮華会の場の空気が、光と水を通して瑞々しく立ち上がってきます。
蓮華会や島をめぐれる波の音
五十嵐播水【現代語訳】蓮華会が催されている竹生島の周囲を、絶え間なく波の音がめぐり響いている。 【鑑賞】孤島を取り巻く琵琶湖の「波の音」に焦点を当てた聴覚的な名句です。法会の厳かな賑わいと対比するように、島の周りを巡る自然の波音が、祈りの場の神秘性と静けさを際立たせています。

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