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仏甲草(ぶっこうそう)は、ベンケイソウ科マンネングサ属の多肉植物の総称、またはその一種を指す秋の季語です。ぷっくりとした多肉質の葉が重なり合う様子を、仏像の足の甲や爪、あるいは武士の甲冑(かっちゅう)の札(さね)に見立てて名付けられたといわれています。初秋から秋にかけて、茎の先に星形の小さな黄色い花を群がり咲かせます。石垣の隙間や道端、庭の片隅などの乾燥したやせ地でもしっかりと根を張る非常に生命力の強い植物で、「万年草(まんねんぐさ)」の別名の通り、常にみずみずしい緑を保ちながら慎ましく季節を知らせてくれます。
仏甲草を詠む際は、その「小さく黄色い星のような花」と「肉厚で青々とした葉の質感」、そして「石垣や瓦、岩場といった乾いた環境に生きる生命力」に着目するのがポイントです。派手さはありませんが、素朴でどこか温かみのある佇まいを持っています。秋の乾いた光線や傾く夕日、あるいは周囲の寂びた風景と対比させることで、小さな花が放つ可憐な輝きや健気な存在感を鮮やかに描き出すことができます。
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