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「麻の葉楓(あさのはかえで)」は、カエデ科の落葉高木で、本州から九州の山地に自生します。葉の形がアサ(麻)の葉に似て浅く3〜5裂に切れ込んでいることからこの名が付きました。秋になると鮮やかな黄色から橙色へと美しく黄葉(紅葉)します。一般的なイロハモミジなどの細かく裂けた紅葉とは異なり、やや大ぶりで素朴な葉姿が特徴的で、山里や渓谷の深まりゆく秋を感じさせる季語です。
麻の葉楓の魅力は、その葉の独特な形と、陽光を受けて透き通るような黄色・黄金色の美しさにあります。「もみじ」一般の鮮烈な赤とは一味違う、落ち着いた黄葉の風情や、山深い渓流沿い・木漏れ日との対比を描くと効果的です。また、葉が大きめであるため、風に揺れる音や、散り敷く葉の厚みなど、視覚以外の触覚や聴覚の要素を取り入れると句に深みが生まれます。
・光や風の描写:「透きとほる」「日ざし」「木漏れ日」「谷風」「薄日」 ・山や自然の景観:「渓谷」「深山」「岩肌」「山径(やまみち)」「水音」 ・色彩や状態:「黄葉(もみじ)」「黄に染む」「散り敷く」「露ふくむ」