秋さる

秋さる

あきさる

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「秋さる」の「さる」は現代語の「立ち去る」ではなく、「(時節が)巡り来る、その季節になる」という意味を持つ古語「さる(去る・避る)」に由来します。したがって「秋さる」は「秋がやって来る」「秋になる」という意味の初秋の季語です。万葉集や古今和歌集などの古代和歌から詠み継がれてきた雅びな響きを持つ言葉で、夏の厳しい暑さが峠を越え、ふとした風や光の移ろいに秋の到来を実感した瞬間のしみじみとした感慨が込められています。

この季語で詠むコツ

「去る」という文字の印象から「秋が終わる」ことと誤解されがちですが、秋の始まりを告げる季語である点に注意が必要です。日常の中で見つけたかすかな季節の兆し――朝夕の肌に触れる涼気、空の高さ、草木の色の変化、虫の声などを丁寧にすくい上げると効果的です。古語由来の上品でしっとりとした語感を持つため、言葉数を詰め込みすぎず、余白と静けさを意識して詠むと季語の持つ詩情が引き立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・自然や風景:山、川、野辺、空、雲、夕暮、露、草木 ・感覚や様子:ひそけし、澄む、ひやりと、かすか、色づく ・動作や心情:覚ゆ(おぼゆ)、立つ、わたる、見やる、待つ

秋さる」の俳句例 (3件)

秋さるや草山低く雲を曳く
正岡子規【現代語訳】秋が巡ってきたのだろうか、草に覆われた低い山並みに、秋らしい筋雲が静かにたなびいている。 【鑑賞】低い山肌にかかる雲の様子から、季節が夏から秋へと確かに移り変わったことを捉えた一句です。「秋さる」という古典的な季語を用いることで、何気ない山と雲の風景にゆったりとした時の流れと格調高い風情を与えています。
秋さるや水に落ちつく鳥の影
加賀千代女【現代語訳】秋がやって来て水辺も澄みわたり、水面に映る水鳥の影もしっとりと落ち着いたたたずまいを見せている。 【鑑賞】水面に映る鳥の影の静けさに着目し、秋の訪れを表現した女性らしい繊細な句です。夏の水辺のまぶしさや喧騒が消え、澄んだ秋の水と鳥の静止した姿を通して、秋の訪れによる静寂と澄明な空気が鮮やかに描かれています。
秋さるや一筋白き峰の道
飯田蛇笏【現代語訳】秋が巡り来て空気も澄みわたり、遠くの峰へと続く山道が一筋の白い線となってくっきりと見えている。 【鑑賞】秋の澄んだ大気によって、遥かな山道が鮮明に見える様子を詠んだ一句です。「一筋白き」という視覚的コントラストが、初秋のすがすがしい空気感と山の凛とした静けさを際立たせています。

みんなの「秋さる」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「秋さる」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語